こんにちは、千一珈琲 岡部です。モツモツと降った雪を除雪してコーヒーではやく一息つきたいなんて日ですね。
コーヒーを淹れる時のお湯の温度、皆さんどのくらいで調整していますか?あくまでも、千一珈琲のご案なのでご了承ください。紅茶や煎茶、コーヒーには淹れるにあたって「適温」と言われる温度帯があります。一般的に、「紅茶・ほうじ茶」は100度の上がり調子のお湯、「コーヒー」は90度の一頃置いたお湯、煎茶は70度くらいの冷ましたお湯、玉露は55度の落ち着いたお湯と言われることが多いです。
紅茶など発酵系茶とほうじたお茶は「香り」を楽しむ為、熱いお湯を使います。紅茶のカップが口が広かったり、ほうじ茶は厚手の土瓶や陶器を使うことが多いのはこの為です。煎茶は収穫後すぐに蒸して、酵素の働きを止め揉工程で液体に成分を溶出しやすくして香り滋味を楽しむものですので冷めたお湯が適温です。急須に淹れたお湯を飲む茶碗に注ぎ、戻すのも器を温め適温でいれるためで理にかなっています。玉露は栽培する際、新芽が成長する段階で覆いをして光を遮ります。海苔のような「覆い香」と地味を楽しむため低温の55度と言われています。
コーヒーはというと90度、でも千一珈琲のご案内は85度を中心にとご案内しています。私も90度で淹れることはあります。ポットコーヒーなど淹れた後お飲みになるまで時間が経過するものに関しては90度で淹れます。当店のご案内の85度は苦味も酸味もバランスがもっとも良いと判断してこの温度をご案内しております。温度を上げると「苦味」が強調されます。温度を下げると「酸味」が強調されます。このことから、当店の「エチオピア」や「サンタカタリーナ」などハイロースト手前あたりの豆は82度くらいが「酸味」が綺麗にでると思います。「深煎りクラシコ」や「カルダス 」の様にフルシティー後半まで煎っている物は87度、「苦味」が強調されコーヒー感をよりよく感じられると思います。
この「85度」をご家庭で再現する場合、簡単にどうやってやるかですが、ハンドドリップの場合、やかんからサーバーとドリッパーをセットして湯通ししたお湯を使います。キャパシティーにもよりますが、85度付近になると思います。この方法、福岡の豆香洞コーヒーの後藤さんがテレビで紹介しておられました。温度調整でコーヒーもそうですが、紅茶やお茶も劇的に変化しますので、是非気にしてみてください。