ペルシード グロッサリア農園

ごきげんいかがでしょうか、千一珈琲 岡部@時差ボケです。時差ボケで夜中に目が覚めてしまうので、少し農園の事を書いていこうと思います。

ペルシード グロッサリア農園
サンパウロから車で3時間くらいの所にサプカイ市はある。コーヒーの栽培は1000mから1500mと珍しく高いところで栽培しており、グロッサリア農園の標高は現地計測で1200m、訪問した当日の朝は非常に冷え込み、日中は汗ばむくらい、寒暖差の大きい所。農園は、非常に手入れが行き届いており畝間も整えられている。低い雑草が生えていること低木のカツアイであることから手作業での収穫であることがわかる。風は比較的穏やかなので風除け作物(バナナやトウモロコシ、豆類など)は畝間には植えていない。余談だが、同じ組合員にパトリシアとアレッサンドロがいる。その2人は標高1500mの風が強い丘にコーヒーの木を植えている。風はコーヒーにとって大敵で風で揺すられ葉っぱがすぐに傷ついてしまう。その傷から微生物が侵入し、枝ごと枯れてしまう。コーヒーにとって実がつく枝が枯れるのは致命傷、収穫量に大きく影響してしまう。その為、畝間の風除けは豆を植えている。パトリシア曰く「コーヒーの風除けには豆が一番できしている」と。豆の根に根粒菌があり窒素養分を供給しかつ風除けになることを知っているからだ。しかし、過酷な1500mの環境ではビッカ(未精製状態のグリーンビーンズ)で120kg、精製したら60kg程度しかまだ取れないようだが、今年のブラジルCOEに出すようで期待したい。グロッサリア農園は風当たりの柔らかい所に存在している為、安定した収量が見込まれる。
APASは小さな組合だが、みんな一生懸命で有機栽培など顧客ニーズの高いコーヒーへの取り組みを積極的に行っている。これからも彼らの取り組みを千一珈琲は応援したいと思っている。

千一珈琲の店主