ブラジルコーヒー鑑定士

おはようございます。千一珈琲 岡部です。今回のブラジル研修で受講してきた、ブラジルコーヒー鑑定士(クラシフィカドール)について少し書きます。日本でコーヒーの資格というと受け入れ側(輸入者側)の視点で書かれていることが殆どだと思います。要は、コーヒーを買い付ける際に、値段とフレーバーがあっているかや特筆すべきものは何かなど、買う側の意識に立っています。ブラジルコーヒー鑑定士は、生産者が売る(輸出)する際にどの様な品質の物なのか、輸出規格なのか国内消費なのかを生産者にフィードバックすることです。したがって、コーヒー豆の欠点について細かく分析します。ブラジルのコーヒーは欠点法といって、300g中に欠点豆(味に影響する豆のこと)や不純物(石や枝など)がどのくらい混じっているかでランク分けされます。特に不純物についての減点が厳しく、不正なカサ増しなどを防ぐ目的だと思われます。ブラジルコーヒー鑑定士は一見、日本にいるとあまり役に立たない様に見えますが、価格交渉などの際に、相手が主張している品質について正しく理解した上で、こちらの要求を伝えることができるので、これからのお店の経営に役にたつかなと思っています。ブラジルの生産者はランクが高い(要は欠点が少ない)ものは良いものと思い、輸入者側はもっとフレーバー豊かな物が欲しい。このずれを埋めてくれるのがクラシフィカドールだと思います。

千一珈琲の店主